Back to ハワイ

20年以上ぶりにハワイにやってきた。
幼稚園か小学校1年くらいの時に家族旅行で来て以来だから、ほぼ初めてと言ってもいいくらい。
(当時のことは全然憶えてないんだけど、空港出てハワイの美女にレイをかけられた事だけは、鮮明に憶えてる、、、)
 
ハワイの噂(?)はよく聞いていた。
意外に人気があるというと変だけど、ファミリー旅行はもちろん、会社勤めの友達、アーティストの友達、その他もろもろ、意外とハワイのファンは多くて、まあつまり噂はよく聞いていた訳です。
海外旅行が一般的になって、僕自身世界中の国に旅するようになった頃はむしろ「今さらハワイ行っても、、、」っていう感じがあったけど、何事も周期があるもので、逆に最近はまたハワイに行くことが「あり」になってる気がする。
 
そう思うと、ほんとにどんな事にも周期・浮き沈みがあるなあと思う。
十年一昔って言うけど、ほんとにそうで、10年位の周期で流行も人も街も、なんでも一つの浮き沈みを迎えると思う。
そこで沈んでる時にいかに保つか、逆に上がってる時にいかにしっかり次を考えるかが大切なんだろうなと。
ハワイに関しても、おそらく20年〜30年前くらいにものすごく浮かれていた時期があった気がする(笑)。
とにかくハワイ最高!みたいな時期あったでしょ、新婚旅行でもクイズの景品でも、なにかっつーとハワイ。
とにかく世界一のリゾートみたく扱われてた時代。
おそらくそん時は、ハワイ自身(?)浮かれていたでしょう。
とにかく毎日世界中から観光客がやってきて、チヤホヤしてくれる訳だからね。
 
それが、ちょっとすると、アジアンリゾートなんかが頭角を表し、ハワイより気軽に、しかももっと観光地化していない場所に行けるようになった。
さらにヨーロッパとかオーストラリアなんかのそれまで遠かったイメージの国へも、値段的にも昔より気軽に行けるようになった。
旅行慣れした人達がどんどん遠くの国や新しい土地に向かう様になった。
 
学生の卒業旅行とかだって、昔はハワイ1週間位がいいとこだったけど、今じゃ普通にヨーローッパ1ヶ月なんて行ったりするしね。
 
そんな中で「今さらハワイ?」っていう時期が確実にあったと思う。
 
おそらくハワイはそん時すごく落胆し、そして自分自身反省したと思う(すっかり、ハワイを人として扱ってますが)。
ちょっとチヤホヤされて天狗になってた自分を。
ちょっと南の島ってことでダラダラしてた自分を。
他のリゾート地ががんばってるのを横目に、自分の地位が揺らぐ事など夢にも思わず、適当に来る人来る人にレイでもかけてりゃ自分の天下が続くだろうと思ってた自分を。
 
そんな訳で、その後ハワイもハワイなりに色んな努力をしたんだと思う。
世界一のリゾート地としてのプライドも捨てて、一からがんばったのではないかと、そのように予測できる。
 
その時期のハワイの気持ちをわたしごときが察するのもおこがましいが、しかし一人の人間としてよく分かります、ハイ。
その成果があって、ここへ来てまたハワイは「あり」になったんだと思う。
 
ハワイのいたるところにはまだ昔の(駄目な)面影が残ってる場所も多かったけど、それでも今のハワイを見てると、浮き沈みを乗り切ることの大切さを教えてくれてる気がする。
まあ多少、ハワイを主人公にした物語として語ってる部分もありますが、、。