広島焼き

この文章を読んでる広島県民の人には、ぜひともお答えいただきたいのですが、本当の広島風お好み焼きってどんな感じなんでしょうか?
ここ東京では、広島風お好み焼き(以下広島焼き)のメッカといえばやはり下北沢かと思うんですよ。
まだ東京に広島焼きがそれほどなかった時代から、なぜか下北沢だけは広島焼き専門店が数軒存在し、今でもさらにその数が増えてる訳です。
僕が広島焼きを初めて食べたのも下北沢で、中学生の頃でした。それまで東京風のお好み焼きしか食べた事のなかった僕は、かなり衝撃を受けましたね。卵・ソバ・キャベツ・小麦粉が層になってて、なんじゃこのすごい食べ物は!?って感じで。
そしてなにより東京風のお好み焼きに比べて、格段にぶ厚いじゃないですか。鉄板にしたって、東京風は4人用の机の中央に鉄板があるみたいのが普通でしょ。鉄板の面積で言ったら、家庭のホットプレートが広くなったって感じでしょ。
それが広島風の店に行くと、広いカウンターの全面が鉄板でしょ。東京でそれまでそんな大きな鉄板というのは、いわゆる鉄板焼屋さんに行かないとなかった訳ですよ。お好み焼きっていうのは、各々が机の上で自分で焼くものだったんですね。それに対して広島風は、大きな鉄板でお客の目の前で料理人が焼く。なんかアメリカの紅花オブ東京のショーアップされた料理と同じくらい衝撃があった訳ですよ。
初めて友達に連れてかれて広島焼きを食べた時はあまりにビックリして、帰ってすぐ親に「とにかく今まで見た事もない、すごいお好み焼きがあるんだよ!!」って言って、その週末には親を連れて下北沢にまた広島焼きを食べに行ったくらいです。
そして月日がたって、ミュージシャンとなり、広島へはライブだキャンペーンだで度々行くようになったのですが、ついに本場・広島でお好み焼きを食べて、更に衝撃が走ったのです!!
「なんだこれ??東京の方がうまいじゃん。。。」
いやいや、広島県民の皆さん、まだまだ文章は続きますんで、ここで誤解して「なにカバチたれよってん!」(あってる??)とか言わないでおいて下さい。最終的にちゃんと褒めますから、、。
なぜ僕がそう思ったかっつーと、東京で食べてた広島焼きっていうのは、ほんとにボリュームがあってふっくらしてたんですよ。それに対して、本場の広島焼きはもっと上からギューギューに押してあって、薄くてサックリというか、部分的にはパリパリに焦げてるとこもある位だったんですね。
「広島風=ふっくらボリューム」と教えられてきた東京都民にしてみたら、本場の広島焼きってなんか味気ないというか、あっさりし過ぎてたんですね。
僕の友達で広島に住んでるやつが、以前から「こっちじゃ、お好みなんておやつ感覚で1日に2枚も3枚も食べるよ!カバチたれよってん!」なんて言ってたのを聞いて、「あんなボリュームのあるもんを2枚も3枚も食べるとは、広島の人ってのはどんなカバチたれてんだ??」と思ってたんですが、本場で食べてみて、確かにこれだったら2枚ペロっと食べれるなあと思いつつ、「でも東京の広島焼きの方がふっくらしてて、1枚で十分ボリュームあるし、うまかっとよ!」とも思ってた訳です。
しかし更に月日がたち、広島に何度も足を運んでいるうちに、いつの間にか本場広島風の薄くてサクっとしてる広島焼きの方が全然美味しく感じるようになってきたんですよ。東京風の広島焼きはなんとなく締まりがないというか、ボリュームばっかりでパンチがない気がしてきたんですね。
で、気付くと、もう本場でしか広島焼きを食べる気がなくなってきた訳です!
そんな矢先、東京にも本場の焼き方をするお店が出来て(というか広島の有名店が東京に店を出したんですが)、そこはやっぱり本場と同じくちょっと薄くてパリっとした感じなんですよ。
これでやっと東京でも本場の味が食べれるなあ、と喜んでいたんですが、はたして、そもそもそれが本当に本場のやり方なのか??と。本当にカバチたれてんのか??と。
という訳で広島県民の皆さん、はたしてあなた方がそちらで食べている広島焼きっていうのはどんなもんなんでしょうか?ちょっとそこら辺をぜひとも僕にカバチたれてほしいのですよ。薄くてサックリなのか、厚くてドッサリなのか。どうなんよ?