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僕は自宅でコンピューターを何台か使い分けてるんですが、一つは主に音楽用、一つは主にデザイン用、一つはノート型で外に持って行ったり自宅でもベットに寝転びながら文章を書いたり、まあ言ってみれば主にプライベート用とでも言いましょうか。
「主に・・」と書いたのは、僕は機械に対するマニア的な執着心があまりないから、あくまで「主に」音楽用であっても、そのパソコンでメールとかをする事もあるし、「主に」プライベート用というノートパソコンで最終的な音楽のミックス作業までやってしまう時もあるんですね。
本当はそこら辺はしっかり「○○用」と決めて、それ以外のソフトはインストールしない位じゃないといけないのですが(多くのプロのミュージシャンは音楽用と決めたパソコンには余計なソフトは全く入れないで、機械の負担を軽くしてるのです)、僕の場合はそこら辺が曖昧になってしまい、結局どのパソコンでも音楽をやってデザインをやってメールして、、、って事になってしまうんですよ。
そうすると結局全部のパソコンに全部のソフトが必要になってくるし、同じ(あるいはちょっと違う)データがあちこちのパソコンに点在してしまうから、本当は良くないんですよね。
でもまあ、そこら辺は偉そうに言いますと「パソコンの方が俺に合わせろっつんじゃ!」という気持ちなのですよ。。
どうして人間の方が「デザインだからこのパソコンで、音楽やる時はあっちを立ち上げて、、、」なんてやらにゃあかんねん!!と。何のために万能のパソコンを買ったと思ってんじゃ!!お前が俺のやり方に着いて来いっつの!!と、若干(だけど)思う訳ですよ、若干ね。。。
さてさて、今回はべつにそんなパソコンに対する恨みつらみを言おうと思ってる訳じゃないんですよ。あくまで今までのはイントロダクションそれ即ち序章でして、本題はこっから。
そんな訳で僕はパソコンを若干ではありますが使い分けてるために、中にはそのパソコンではずいぶんインターネットはしてなかったっていうパソコンとかもある訳です。なもんで、そんなパソコンの中のネットソフトを立ち上げると、実に懐かしーページが沢山ブックマークされてる訳。
「そういえば、こんなページ見てたなあ・・・(懐)」なんていうページがかなりブックマークされてる訳ですよ。はたして今の文章の「・・・(懐)」は必要なのかどうかという議論になったら、おそらく7対3の割り合いで「いらない」という気もしますが、まあそこはあえてそのままにしておきましょう。
話は戻ってブックマークね、ほんと昔のブックマーク見ると嬉し恥ずかしというか、ちょっと面白いですね。棚の奥から昔の録画ビデオのコレクションが出て来るようなもんでね、今思うと「なんでこんなもん見てたんだろ??」なんてのもある訳ですよ。
ただ、録画ビデオとブックマークの決定的な違いを言うと、ビデオはそこに必ずコンテンツがあるのに対して、ブックマークはあくまでアドレス帳な訳ですから、そこにまだ同じコンテンツがあるかどうか分らないということなんですね。というか、もっと言えばそこにそもそもコンテンツ(=ホームページ)そのものがあるかどうか分らない訳ですよ。
ブックマークは「そこを見てた」という記録であって、そこの内容そのものを自分のパソコンに残してる訳ではないんでね、そこが録画ビデオとは決定的に違う訳ですね。
そして、すごい事にですね、昔(といっても3〜4年前)のブックマークのページへ飛んでみると、そのほとんどが「File Not Found」つまり「ページがみつかりません」なんですよ。ほんとびっくりする位「無い」んですよ、昔ブックマークされたページが。
これはいかがなものか?と。
まあ現実社会でも、3〜4年もたてばそりゃー誰しも成長し、立場が変わり、仕事が変わり、恋人が変わり、住所が変わり、性格が変わり、名字まで変わり、人格まで変わる人もいるでしょう。そう考えるとホームページが変わる、無くなるなんていうのはべつに当たり前といえば当たり前ですけどね。
それにしてもブックマーク先がなくなっている。
べつに個人が趣味でやってるページならまだ分るんですが、企業のページやビジネスでやってたページすらかなり無くなってる。
インターネットが一般的に普及してきた当時から、ホームページというのは実は「始めやすく続けにくいメディア」と呼ばれていて、誰でも簡単に始められるけど、実は続けるのがすごく大変なメディアだった訳ですね。
特にお店を出すなんていうのは実際の世界では設備投資から何から相当のお金がかかる訳ですが、ネット上だったらその何分の一とかの費用で自分の店を持てたりする。極端な話『誰でも明日からお店を持てる!』みたいな世界で、当初はすごく盛り上がってた訳ですよ。
でもそれはあくまで「お店を持つ」までの話であって、そっからどうやって集客するのか、どうやって経営を続けて行くのかって話になると、実はそう甘くはない訳ですね。僕の友人にも、やっぱりネット販売事業を始めた人がけっこういたけど、結局続いてるのは本当にわずかですね。そしてそのわずかに続いてる人っていうのは、結局かなりアナログな営業活動だったり企業努力を重ねてる結果であって、言ってみれば普通に現実のお店を持つのと同じ位の労力がかかってるんですね。
まあ個人のページもそうですが、立ち上げるのは本当に簡単でそれこそ数時間でもやろうと思えばやれる訳ですが、それを持続するのが実に大変な訳なんだよね。
そんな訳で、僕の数年前のブックマークは結局今となっては無数の廃虚への片道キップてな具合になってしまってた訳です。行くブックマーク行くブックマーク、アメリカの気狂いトイコレクターのページも、日本の面白かった企業のページも、意味不明な日記で大笑いしてた素人のページも、当時面白いと思って見てたページがどこももう存在してないんですよ。。なんかそれが妙に寂しくてね。
現実の社会でも久しぶりに訪れた街で「ずいぶん変わっちゃったな、、、」なんてのはありますが、それって街のつくりや景気は変わりつつも、街自体はあるからまだいいんだけど、ネットだとあったはずのホームページがそっくりそのまま無くなってるという、言ってみれば街そのものが無くなっちゃってる感じですよね。過去のそれらしき跡形や、新たな建物なんかもなく、有無を言わさず『File Not Found』って出て来る感じが、ホント寂しいんだよね。「嗚呼、もう無いんだ。。。」っていう。
だからね、このページみたいに最初から「ほのか〜に」やってきますよって言って、みんな楽にやればいいのになって思うんですけどね。
でも逆に継続は力なりじゃないけど、簡単にやめちゃいかんぞと。卒業生が学校訪れた時に、学校なかったら悲しいでしょ?
今でも俺の友達で、ページ立ち上げたはいいんだけど、最初の1ヶ月とかはワッショイワッショイなんですが、徐々にアクセスも減ってきて、その後さてどうしたもんか??なんてページが沢山ありますが、ほんと、だからといって簡単にやめちゃいかんぞ!と思いますね。
当COMPUTERも2004年現在で7年目に突入した訳ですが(!)、あと3年して10周年にはなんかイベントでもしますか?って、それ自体かなりゆる〜い先の話だよね。でもまあ、ほんとその位のタイム感で続けてくのもいいんじゃない?