ヤング白菜

やはり、いやはや、やはりと言っておこう。何が「やはり」って、やはりまた出会ってしまったのだ。日本をはるか離れたタイで、やはりまたもや出会ってしまったのだ。早い話が日本語メニュー。まあ日本語メニューの誤字脱字なんてのはどこの国に行ってもあるもので、今さらあえて取り上げる事でもないんだが、それにしてもやはり。やはりまたまた可愛く間違えてくれちゃってるんだよね。「今さらねえ、、、、」と思っていてもついつい一人でメニューを見ながらプっと笑ってしまう。そしてついついサササっとメニューを盗んでしまいたくなる。なるたけ控えていたんだけどね、ちょっと可愛かったんで、今回もサササっとやってしまいました、タイのタイスキレストランにて。

<焼きおひるうどん>
さてさて1発目に登場したこのメニューですが、決してランチメニューではありません。『おひるうどん』といっても別にお昼に食べなくちゃいけないうどんという訳ではわりません、ただ単に『アヒル』を『おひる』と間違えてしまったのです。どうもローストダックが乗っているうどんらしいのですが、なんかどうしても夜に食べるのがはばかれる。というか、夕食の残り物を次の日のお昼にお母さんが工夫して焼きうどん仕立てにして台所で一人で食べているっていう構図が頭に浮かんでしまうのです。なんか毎日毎日それを食べてる寂しさを紛らわすために『おひるうどん』なんてネーミングにして、ちょっと自分の中で定番メニューにしている感がある。もちろん前日がスキヤキの時とか、カレーの時なんかはお母さんもちょっと楽しみが増えます。「今日のおひるうどんはスキヤキで鍋焼き風よ!!」なんて喜んでそう。だからこのお店で出てくるおひるうどんに乗ってくるだろうと思われるローストダックも出来れば前の日の残り物である事を願いたいものです。

<クリーンそば>
タイには変わったそば・うどんがあるものですね。おひるうどんの次はクリーンそばです、しかも同じ店です。メニューによると、どうもグリーンそばと書きたかったらしい、、、、。というか、そもそもグリーンそばというの物自体意味が分からない。茶そばって事かな?今イチそこら辺は謎のままなんだけど、とりあえずお店的にはグリーンそばと言いたかったらしい。しかし着地点はクリーンそば。なんつーか地球に優しそうというか、胃の中を掃除してくれそうというか、とにかくクリーンなそばというのはあまり悪い気はしないよね。なんか味とか物足りなそうな気もするけどね、ここまでクリーンを押し出してると。まあタイで思いっきりダーティーなそばというよりは(俺は実際そういうそばをタイの屋台で食べてちょっとビビった、、)、クリーンなそばの方が安全でしょうね、場所が場所だし。そういう事なのかな?

<ヤング白菜>
うーん、なんか時代遅れというか、おっさん的表現というか、今どきヤングだよヤング。しかも野菜なのに。ヤングコーンっていうのは聞いた事があるけど、ヤング白菜っていうのは初めてですね。新ジャガとか芽キャベツとか、まあ色々可愛らしい野菜君たちは居ますが、ヤング白菜っていうのはなんか全然可愛くない。なんか子供っぽくないというか、白菜というおっさんが無理して若ぶってる気がする。新ジャガは幼稚園児とか小学生とかそんな感じがするけど、ヤング白菜はどう若く見ても20代後半か、あるいは30代なのにキャバクラで22歳でーす!って言ってるようなサバ読み感がある。というか普通の白菜といったい何が違うのか全く分からない。これ一応タイスキの具の一つなんだけどね、やっぱりちょっと恥ずかしくて注文出来なかった。「ヤング白菜ひとつ下さい!」って言えないだろやっぱ、しかも英語で。

<クンタンそば>
これはまあ微妙だよね。たぶん坦々麺(タンタンメン)なんだろうね。タンタンがクンタンとなり、麺と言った方が良い所をそばと書いてしまった。ただそれだけの実にカンタンな間違いなんだけど、こうしてメニューに『クンタンそば』とはっきり書かれると、どうにもこうにも意味不明になってしまう、っつーかここまでくるとこの店には間違ってない名前の麺類はないのか?と思ってしまう(しつこい様ですが、これ全部同じ店のメニューです)。クンタンっていうのがありそうなだけに微妙なんだよね、『クンタンそば』ってあってもおかしくないじゃん、日本のタイ料理屋とかベトナム料理屋とかで、なんかクンタンがドサーっと乗ってんのね(ってクンタンって何だ?)。そういうありそうなメニューだけに、逆に紛らわしい間違いなのだね。どうせなら『クンクンそば』くらい行ってくれれば、また扱いも違ったんだけどね、俺ももっと広げれたっちゅうねん。

<ガラスコップ>
いやータイには本当にびっくりするメニューがあるもんだよね。コップで金取んの????おいおい。じゃー普通はどうやって飲むんだよ!!手で飲むのかよ!!って話ですよ。これビールとかコーラとかそういう飲み物欄に同じ扱いで書いてあったんだけど、ちょっとマジでビビったね。ここはボッタクリバーか!?って思ったよ。でもって冷静に英語メニューを呼んでみると『A glass of ice』という事で、つまりウィスキーとか用の氷の事らしいんだけど、ちょっとねえ、ちゃんとアイスって部分も訳してくれよ!!。ちょっとなかなか無いよね、食べ物屋のメニューに『ガラスコップ』って、思わぬ落とし穴に少しマジでビビったっすよ。そういえばドリフのコントで全く同じネタがあったなあ、五月みどりがウェイトレスで仲本工事がコーヒー頼むと、手を器みたくさせてそこに熱いコーヒーを注ぐの。でもって工事は「あっち!あっち!!あっついなーもー!!」と言うと五月みどりは「だってお客さんコップ頼まなかったから、、、」というオチ(ちなみにその後ろにはまだ売れてない頃の西田ひかるがエキストラレベルのお客さん役で出てた)。ドリフコントと同じ事を素でやってる店、うーんタイはやっぱり奥が深いなあ。

<スペシャル・キャントンライス>
これねえ、きゃわいいよね、ぎゃんばってるよね。キャントンですよ、キャントン。しかもスペシャル。なかなかきゅえませんよ、こういうきゃわいい料理は。早い話が広東飯、姉妹品にはキャントンそば(広東麺)というのもありましたよ。とにかくキャピキャピしたメニューでいいね、ギャルっぽい。これきゃわいいギャルのウェイトレスが「お待たせしました、キャントンライスでーす!!」なんて持って来たら、そりゃーもうキャイーンとしますよ。しかもその上にスペシャルっていうんだから、ねえ、一体どんなライスなんだろう、、、、ワクワクワク。