システム開発

(有)GENIUS AT WORKを立ち上げて以来、音楽業と平行して、WEBページのプロデュース/デザインをけっこうやってて、もちろんこの自分のページもですが、いわゆるデザインだけじゃなく、ブログやポッドキャストなんかの企画・制作そのものや、アイデア出しってレベルから色んなことを企んでる訳です。
 
しかも、ここ数年でWEBの世界ってほんと変わったでしょ。
それこそ数年前まではブログとかポッドキャストなんて名称すら一般的にはなかった訳だからね。
 
ネットって言ったら、いわゆるホームページを意味してて、そこに掲示板があって、チャットがあって、、、、という数年前の状況からはかなり変わりましたよね。
 
なので、単にホームページのデザインとかプログラムとかってこと以上に、もっと根本的なレベルから
「WEBで何ができんのか?」
ってことなんかを、時として考えたりする訳ですよ。
 
そうなってくると、だんだんコンテンツよりシステムそのものの開発の方が面白い気がしてくるんですよね。
 
僕らは、基本的にはハードとかシステムがある上で、そのコンテンツを作る仕事じゃないですか。
曲を作ってレコーディングしたり、Tシャツにプリントするデザイン考えたりとか、そういうのって要はコンテンツですよね。
 
しかしWEBの企画をしてると、コンテンツではなく、だんだんシステムそのものを作りたくなってきちゃうんですよ。
 
例えば、自分たちの情報を流すサイトを考えるとしたら、今までだったら
「どういうデザインにしよう?」
とか
「どういうニュースを流そう?」
っていうコンテンツの部分のみ考えてたと思うんですが、
 
最近は
「ブラウザーを立ち上げなくても直接新しいニュースを伝えれるようなシステムは作れないか?」
とか、そういうシステムそのものを考えちゃうんですよ。
 
とはいっても、経済に興味もないのに成城大学経済学部に入り、大学生活なんて実際はバンドばっかやってて、一体なぜ卒業できたのか自分でも不思議な僕のような人間に、もちろんそんなシステムなど作れるはずもなく、毎度毎度プログラマーの人に「こんなのできないかな?」ってお願いしてるだけなんですけどね。
 
でもまあ、とにかく最近は、実はシステムそのものを開発してる人間が一番すごいのでは?と思ったりする訳です。
 
音楽で言うなら、数年前までってシステムそのものは決まってた訳ですよ。
レコードなりCDなりに曲を入れるという大枠は決まってて、その中でいかに遊ぶかってことだったのね。
 
小山田君なんかが先駆者的に色んな実験をやって、2枚のCDを一緒にかけると1曲になるとかね、あるいは僕らもよくやりましたが、CDの収録時間をギリギリまで使って『ゴースト』を入れたりね。
 
でもまあ、なんであれそのシステムとかハードは決まってて、僕らはその上に乗るコンテンツでどこまで遊べるかという、そういうことだった訳です。
 
でも今ってそのシステムそのものも選択できるでしょ。
曲を発表するのだって、CDなのか、携帯なのか、iTmsなのかとかね。
それによってやれることも変わってくる訳ですよ。
 
で、さらに行くとそのシステムそのものを作る事も可能な訳ですよ。
例えば、ただ曲を作って発表するだけじゃなく、その曲の1部分をループさせて、パソコンを開くと自動的にその曲がBGMとしてずっと鳴ってるようにするシステム、とかね。
 
パソコンのキーボードを打つスピードによって曲調が変わるシステムとかね。
異常にキーボードを早く打ってる時は、ちょっとリラックスさせるためにゆったりした曲調に変わるとか、、、
 
まあ、実現可能かどうかは別としても、昔よりもそういうシステムそのものを選んだり考えたりできるようになった訳ですよね。
 
そうなってくると、意外とこのシステムのサイドを作るのってことにすごく興味が出てくるんですよ。
ギタリストが、いずれギターそのものやエフェクターを自分で作りたくなっちゃうみたいなことですよね。
 
極論ですが、ビートルズやストーンズよりも、レコードやCD、ラジオやTVのシステムを考えたやつの方が、すごいんじゃないか?とか思ってしまう訳です。
 
実際そういうシステムがなかったら、ポールマッカトニーがいくら良い曲書いたって、僕らはビートルズの存在すら知ることはなかったでしょう。
 
そう考えると、CD考えたやつ偉いよね!(笑)
 
まあ、どちらがスゴイとかって話でもないですけどね、ただ昔以上にシステムそのものを自分達で構築しやすくなってくると、興味の対象がコンテンツそのものから、それをどうやって聴かせるか・見せるか・広めるかっていうシステムの方にも湧いてくる訳です。
 
でも、最後の最後には
「やっぱり、良い曲書いたやつが一番すごいよな!」
と終ってしまうのが、我々しがないバンドマンのキャパシティというものでしょう。。。