耳

この間ね、朝起きたら突然片方の耳が痛くなったんですよ。プールで耳に水が詰まってるとなる感じあるじゃん？あんな感じで、なんというか耳に膜が出来てしまったような感じだったんだよ。
痛みこそそんなに大変ではなかったけど、感覚的にすごく気持ち悪いんですよ。大袈裟に言えば、まっすぐ歩けない感じって言うの？　耳の奥に違和感を感じると本当に平衡感覚が崩れるんだよね。過去に喉を悪くして今だにそのケアに鍼や病院に通ってるって事もあって、やっぱりちょっと怖いんですよ、喉とか耳とかそういう箇所にはね、すごく敏感に反応するんですよ。「このまま聞こえなくなったらどうしよう？？」とか思っちゃってさあ、その日は日曜日だったんだけど、マジで救急車呼ぼうかな？？とかって思っちゃったんですよ。
でまあ、恐る恐る耳に綿棒を入れてちょっとイジってみたんですね。そもそもね、おれ耳掃除自体怖くて出来ない人なんですよ。っつーか人にやってもらっても一緒なんだけどね、痛くて駄目なの。なんか耳掃除を一日の最高の楽しみみたくしてる人いるじゃん、新婚さんとかさあ、奥さんの膝枕で耳をホジホジしてもらってね、「うーん、もっとホジホジして〜〜！！」なんて甘えてみたりさあ、そういう人いるじゃん（いない？新婚夫婦への屈折したイメージか？？）、俺ああいうの信じられないんですよ、耳掃除なんて全然気持ち良くない！！もう苦痛でしかないんですよ、俺にとって。
でね、話を戻しまして、とにかく自分で耳をホジホジした訳ですよ、痛いのを我慢して。そしたらね、綿棒の先に眉毛くらいの毛が１本付いて来たんですよ、1cmくらいの毛ね。こっちもまさかそんなんがこの耳の異常事態の原因とは思わないから、その後もちょっとホジホジしてね、でもってあきらめて「どうしよっかな・・・」とか思ってたら、なんか微妙に直ってるんですよ、耳の違和感が。で、気付いたわけ「さっきの小さな毛が原因だったのか！！」とね。
ホントね１cmくらいの短い毛ですよ、おそらく寝ている間に耳に入ったんでしょうね。それが原因だったんですよ。俺そん時思いましたね、人間てなんてもろい生き物だろうと。ホント１cmの毛ですよ、それが耳に入っただけでね、もうすごい違和感＆平衡感覚までちょっと狂っちゃって、「救急車呼ぼうか！！」になってる訳ですよ、こりゃーすごい弱い生き物だなって思いましたよ。
前にね、納豆をコネコネしてて（今回ちょっと東海林さだお風に擬音を多様しております。。）、そん時に手にカラシがついたまま耳を触っちゃったら、もうマジで今まで味わった事のないような激痛が走ってね、立ってられない位のすごい激痛＆またも平衡感覚失い現象が起きたんですよ。いやー、意外ともろいですよ人間なんて。耳にホントにゴマ粒位のカラシが付いただけで立ってられなくなるし、眉毛１本入っただけで平衡感覚なるなるし。弱いねマジで人間は。
まあおそらくそれは耳の粘膜がすごく敏感だとかって話しだと思うんですよ、口からはカラシなんていくらでも食べてる訳だしね。しかしとにかく人間にはそういう急所っつーの？かなり弱いポイントがあるんだなって思いましたね。
これだけコンピューターだなんだも発達してね、医学も進歩してね、オリンピック記録なんかもね、どんどん更新されてね、どんどん人間って強くなってる・進化してるってイメージあるじゃん。でもね、まだまだ毛１本・カラシひとつまみにやられちゃうんですね、実際は。そこにみんなが気付けば世界って平和になるんじゃないかな？これって考え飛躍し過ぎ？？
だってさあ、戦争でもなんでもね、争いってその進歩しているサイドで行われてる事じゃん。こっちの方が強いぞ！！こっちの方が進んでるぞ！！みたくね。でもね、みんなが耳に毛が１本入るだけで人の感覚は簡単に崩れてしまうんだって事を知ったらね、そんな弱い人間同士助け合って生きて行こうよ！！って事になりそうじゃない？　いやこれはすごい飛躍した意見かもしれないですよ、君は僕を夢想家って言うかもしれないよ！！でもイマジンしてみようよ、敵対する国の首相やらライバル企業の社長やらが一同に介して耳にカラシを入れられるんですよ、そしたらもーみんな地面に倒れてもがき苦しみますよ。そしてその痛みがやっと去った時、きっとみんな握手とかするんじゃない？「なんていう事だ、たったひとつまみのカラシを入れられただけで、首相たる私がこんなに恥ずかしい失態を演じるとは！！こんな弱い首相同士、今後は仲良く助け合いましょう！！」ってね。ジョンレノンの言ってる事ってそういう事じゃない？違うかな？それとも単純に耳の粘膜は意外に弱いってお話なのかな、これは。