ホフディラン 秋のドラムまつり2014 スペシャル対談 第二弾 小宮山雄飛×西寺郷太ホフディラン 秋のドラムまつり2014 スペシャル対談 第二弾 小宮山雄飛×西寺郷太

第2弾

ホフディラン秋のドラムまつりへ向けて、ゲストドラマー対談第2弾!!
今回は小宮山雄飛×西寺郷太(NONA REEVES)によるスペシャルトークをお届けします。
仲良しの二人に、ドラムまつりの意気込みなどを、小宮山雄飛がプロデュースしたTORANOMON LOUNGE にて聞いて来ました。

お二人はプライベートでも仲良いですが

郷太、話長いからさ、早くすすめよう(笑) で、結論としてドラムまつりどう?

いきなりかい!

(笑)ちなみに基本はドラマーじゃない枠でトモフスキーさんも出演決定したよ、ベースまつりとドラムまつり両方出場。

そうなんや!で、ドラムまつりって何回目??

2回目ですね

もともとどういう経緯ではじまったの?

もともとはベースのキタダくんのスケジュールが合わなくて、急遽ベーシストを集めてやったのがベースまつり。

うん

そしたらそれが大好評だったんで、次はドラムまつりもやろうということになったの

これ聞きたかったんだけど、ドラムまつり、ドラムのゲンショウさんは怒ってへんの?(笑)

いや、いや 怒ってないよ(笑)

だって、ドラマーがいなくて始まるイベントなら分かるけど、いるのにゲンショウさん抜きでやるって『俺いるのに、なんでやんねん!!』ってならへんの?(笑)

いやいや ゲンショウさんってそうはならない人でしょ、なんに対しても(笑)
ちなみに昨年はとても美しい結末として、全ドラマー終えてイベント終了して楽屋に帰ったら、なんとゲンショウさんが待っていてくれて『みんなおつかれ~』って(涙)

ゲンショウさんは素敵な人ですね~ 昨年のドラムまつりの模様の写真でも見てみますか?

あ、川西さん(ユニコーン)だ! 川西さんってやっぱりすごい??

そうだね。リズムがすごくタイトだった。事前のリハーサルがスケジュール的に難しくて、当日本番直前のみリハーサルで合わせたんだけど、本番は全く問題なし。

ステージにはどんな感じでドラムセットがあるの?

ステージに2台、客席にピエール中野くん専用ドラムが1台ある。

へーそんなんだ。賑やかだね。

郷太さんはいつもNONA REEVES ではもちろんヴォーカリストとして活躍されていますが、そもそもドラムって?

俺はね小学校の時にね、まずリズムマシーンというものを買ったわけ。ローランドの606。
学校にたまたま売りに来た人がいたんだよね。作曲をずっと前からやってたから、曲を作るためにドラム、ベースもギターも全部自分でやっていたんだけど。
その楽器の中で最も好きだったのがドラムだったんだよね。でも、ドラムって家ではなかなか環境的にも叩けないじゃない

なんか昔は逆だったって言ってたよ、加トちゃんが(笑)スティックがあればどこでも叩けるって。自分の膝とか、机とかで練習してたという話を聞いたことがあるけど。

そらそうやけど、ドラムセットという意味だよ(笑)もちろん 俺もこないだタモリ俱楽部に出演した時にも言ったけど、最初のデモデープは机をスティックで叩くところから始まったよ。

そうなんですね!

で、中学校3年までは俺もギター、ベースは弾いてたんだけど、まあドラムセットはまだ叩いてなかったんだよね。
で、高校一年生になってブラスバンド部に入ったの。なんでかっていうと、ブラスバンドに入るとドラムセットがおもいっきり叩けるって言われたんだよね。

なるほど、ドラム叩きたさに入ったと。

そしてその後はドラムでひっぱりだこだったんだよ、俺、その地域で一番上手かったから。

それってどのぐらいの時期の話?

高校1年から早稲田入って4年まではほぼドラマーだった。

そうなんですか!完璧にドラマーじゃないですか。

歌ももちろん作ってたんだけど、ヴォーカルとしてのバンドはほとんど組めなかったんだよね。
ワム!とかやりたかったし、当時なかなかできる人が回りにいないのと、好きな人もそんなにいないし。
回りはパンクだったりオルタナだったりそういったバンドの全盛期だったていうのもあったね。

へえ・・・・

それでね。西寺郷太はドラム叩けるって空気に回りがなっていって、
『郷太 お願いだから叩いてよ』って言われるようになったり、本当は俺も当時から曲作って今みたいな状態で歌が歌いたかったんだけどね。

・・・ふ~ん・・・・・・

ちょい 聞いてる??

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雄飛くん!! ちょっと 聞いてる??

あ、はい・・・

俺がなんでドラムを叩くようになったか真面目に説明しようとしてるのに!!!
俺がね、先生について唯一きっちりやってきたのはドラムだけだったんだよ。

郷太さんのドラム愛は相当なんですね すごく伝わってきます。

・・・ほ~・・・

てか、おい!ゆうひくん 聞いてんのか!

(現時点で郷太さんがかなり喋り倒していたので)いやー、文字数考えるとそろそろ終わりかなと思って、喋ってももったいないかと(笑)

一同爆笑

(雄飛を無視して進める)
でね、大学に入ったらドラムの小松(現NONA REEVES ドラマー)に出会ったの。
で、めっちゃいいじゃん、超上手いし。一緒にやりたい!!と思ったの。
あと、シンバルズの矢野さんもいたりして。二人はね、俺たちの大学のサークルで最も上手い二人だったのよ。

うん うん それはなるほど。

だからあの二人のどっちかとだったら、元々リズミックな音楽が好きだったし、俺がヴォーカルとしてのバンドができるかもしれないと思ったんだよね。
そしたらたまたま小松とバンドが組めてその後そのままデビューしてしまったから、それ以降ドラムを叩く機会が一切無くなってしまったんだよね。

巡り会い次第では、今頃ドラマーだったかもしれないんですね

そうそう、それまではずっと10数年くらいドラムのことばっかり考えてきた人間だったから、そういう意味で今回、雄飛くんの『ドラムまつりやります』というツイートを見てね、すぐに『俺を呼べ!』とメッセージ送ったわけよ。

朝ね、メールが来たんだよね。

なるほど 郷太さんが出演する経緯って詳しくはどんな感じだったんですか?

またしょうもない企画してるなと思って(笑)俺が連絡したわけ 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちがうちがう、普通ね、ドラマーが入るってことはね、予想できると思うんだよね。
だっていつもその人たちはドラムを叩いているわけだから、彼らが入るとどういう感じにホフディランが変化するかって想像つくもん。

はい

でもな、俺はちがうで!!と。

どう違うのよ(笑)

ホフディランに俺が来たらな

ほい 

俺、めっちゃ歌うで!!!!

(笑)おーいいね。やっと使えるところが出て来た、このインタビュー(笑)郷太がドラム叩きながら歌うの面白いね!!

新しいやん、歌うドラマー!!

ドラムまつり、また意外な方向に変化してきた!(笑)

話戻して、先ほどの経緯の話は?

ああ、早朝に郷太からショートメールが来たわけ。

そうそう、そのやり取り面白いから見せよう
以下 二人のショートメールの会話。

ドラムまつりだしてよ ドラム叩きたい

ちなみに俺も叩くよ。

21歳までドラムだったから。インベーダーでもやってたけど

※2002年頃、下北沢251と440の両会場で小宮雄飛主催のホームランナイターというイベント時の二人のスペシャルユニット。小宮山雄飛のアイデアで西寺郷太は仏像のお面をかぶりドラムを叩いていた。

ここで突然郷太出場の発表、それめちゃめちゃおもろいね 

スケジュール空いてた

じゃあ やって。

曲候補3曲くらいあったら教えて、やるわ。

これ5分間くらいの会話だからね(笑)、電撃決定。

すぐ決まったんですね。で、どんな曲をやるんですか?

そうだ、そうだ。まだだった、決めなくちゃいけない今。

俺はね、割とホフディランの歴史の中で一好きなのは『31st CENTURY ROCKS」と『 PSYCHO POP KILLER BEE」あたりなんだよね。
当時めっちゃ聞いてたからね。

じゃあ難しい感じの曲ってどうかな?
PSYCHO POP KILLER BEE のNew Style Skyとか。
ホフディランの中だと一番構成的に難しい曲かも。ほとんどライブでやってない曲なんだよね

あ、これ好きだった。かっこいいね。ビートルズぽい。これ一個候補にしよう。
そもそも今回の俺のソロでも1曲以外は全部ドラム叩いてるんだよね。
俺、学生時代に密かに『ノリオ』ってみんなから呼ばれてたんだ。

ん?ノリオ?

そう めちゃめちゃノリノリの『ノリオ』

そう、郷太ってノリオだったのかーー(笑)

そう、当時ブラスバンド部で色んな学校が集まって演奏会の機会があって、パーカションとかの後輩にね、クルってキメて回ったりダンスの指示をして教えてた。
他の学校のやつは俺の名前とか知らないから、隠れてみんな俺のことノリオって呼んでたみたい。
自分はSheila Eとかミネアポリスファンクとか好きだったから、それのマネをしてブラスバンド部にそんなノリを一人取り入れようとしたんだけどね。
みんなになかなか理解されず、ただのノリノリなやつということだけでノリオって呼ばれるみたいな(笑)

それサークルとか部活で一番嫌なパターンだね。どんな呼ばれ方であれ、裏で自分の知らないアダ名で呼ばれてるパターン。
先輩なのに裏で『けちべえ』とか『軍曹』とかね(笑)

そうそう、おれはまあ『ノリオ』だったね(笑)

素敵ですね!今も昔もノリノリな郷太さん!!

俺は郷太とワタナベくんのトークを密かに楽しみにしてるんだよね。

そうだね、実は色々とエピソードがあるからそれは本番にとっておこう(笑)

本日の取材場所でもあるここTORANOMON LOUNGEは雄飛さんがプロデュースをしたフリーラウンジスペースですが、ここで、雄飛さんと郷太さんのトークイベントが11月に開催されるとのこと、こちらのお話も少し聞きたいのですが。

ここは普段誰もが使えるフリーラウンジとして、Wi-Fiもフリーで開放してたり、著名人の方々にセレクトしてもらった本が読めたりね。
で、定期的に僕がゲストを招いてトークイベントを開催しようと思っていて、その第1回目のこけら落とし的なゲストに郷太を呼んだのね。

めっちゃ おしゃれやんなーここ。いいやん!! 
トークイベントは11月28日。俺の誕生日の次の日!!

そのときはどんな内容になるのでしょうか?

11月どうしよっか?やっぱり俺たちの好きな音楽についてかな?、プリンスとかの話とかね。

そうだね、僕らも大人だからライブやDJもいいけどたまにはトークイベントとかも面白いと思って企画したんだよね。お酒でも飲みながら郷太の誕生日も祝いつつ、いつもどおり話してもあっさり2時間過ぎちゃうんじゃないかな。

ともかくお洒落だわ、ここ!!

僕の対談イベントは隔月で色々な人と対談していくという感じで、11月は郷太で1月には作家の角田光代さんを呼ぼうと思ってて、あと隔月でイラストレーターの安斎肇さんが毎回ゲストを招いてレギュラーイベントを開催してくれる予定なんだよね。

虎ノ門から面白いカルチャーが発信しそうな予感がしますね!

そうだね 昔みたいなオールナイトのDJイベントも楽しいんだけど、夕方から電車のある時間にあるイベントもいいよね。

ここは雰囲気も大人っぽいし、時間帯的にも夕方ってのも最近はいいよね。

ドラムまつりもトークイベントも楽しみだ。俺もここで何かやりたい。

やってやって!みんなが楽しく使ってくれる面白いスペースになるといいね。とにかく10月28日のドラムまつりと、ちょうど1ヶ月後の11月28日のトークイベントと、73会(1973年生まれの同い年の会)の僕ら二人が楽しいことやるんで、ホフファンもノーナファンもみんな遊びに来てください!

インタビュー 山際貴 / 写真 SWING JOE


TORANOMON LOUNGE

〒105-8422 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F
10:00-18:00 MON-FRI