夢の脚本家

最近ホント、夢見るのが楽しいんですよ。
いや、べつに10代の夢見る少女気取ってるわけじゃありませんよ(というかそんなん気取る必要もないしね)。
大好きなあの人(ちょっと不良)と二人で夜中に街を抜け出して、行き先のない旅へ出る!!とかそういう少女の夢ではありません。
あるいは昔同じクラスで好きだった男の子に20年ぶりにクラス会で会い、夫に内緒で密会を重ね、今ではすっかり彼の奴隷とか、そういうレディコミ的な夢でもありません。。。
夢っつーのは、寝てる間に見る、まさに『夢』ですね。
ほんと楽しいんだよね、なんか最近。
あんまり嫌な夢は見なくなったし、見たとしてもなんか嫌じゃないっつーか、そっから教えられる事の方が多くなった。
例えば親が死んじゃう夢とか見たとしても、それが嫌な夢というより、起きた時にむしろその夢によって親の大切さとか、自分は今まで親に何をしてあげれたんだろう?とかを考えさせられるようになって、むしろすごく意味があるんですよね。
ここだけの話、夢から泣きながら目が覚める事とかあるんですよ。そういう時の泣き方って、ちょっと映画観てほろりとかそういう泣き方と全然違うんだよね。
ガキの頃ホントに悔しくて泣いた時みたいな、もう歯を食いしばって胸の奥底から何かがこみ上げて来るような泣き方なんだよね。たぶん声とかも出てないんじゃないかな、なんか自分の中から悔しさを絞り出してるような感じ。
何かに対して悲しいというより、なんでそうなるまで俺は何も出来なかったんだ?俺は今まで何してたんだ?っていう自分に対する悔しさみたいな泣きなんですよ。
だからね、目が覚めてからも嫌な夢だったなというより、明日からもっとしっかりしなくちゃ駄目だ!みたいなポジティブな感情の方が大きいんだよね!
まあ、そんな悲しい夢ばかりではなく、普通に楽しい夢・懐かしい夢なんかも沢山見るのですが、とにかく寝るのが結構楽しみですね。
そして思うのは、夢ってほんとすごい脚本じゃないですか、楽しい夢にしろ悲しい夢にしろ、意味不明な展開の夢にしろ。ほんととんでもないストーリーだったり、感動するストーリーだったり、なんでもないけど妙に気にかかる設定だったり。
それ全部自分が脚本書いてる訳でしょ。俺ってすごいなあ!って思いますよ。
キャスティングとかも、普段じゃ考えつかない出演者ですからね。中学校の担任の先生とタランティーノが視聴覚室で喧嘩してるとかね(何についてなんだ!?)。で、それを止めに入るのがなぜか宇宙犬とかさあ。。。ちょっと平常時ではバリ島行ってマッシュルームでも多量に食わない限りとても考えつかないようなキャスティングにストーリーでしょ。
でもその脚本はすべて俺が書いてるという、これ俺天才ですよ!
まあ俺俺言うとりますが、みんなそうですよね、みんなすごい夢見てるでしょ?
それ全部自分が脚本家なんですよ!セリフの一つ一つまであんたが書いてんだよ!!もっと自慢していいと思うよ、自分の才能。
僕らみたいに作詞・作曲とかを仕事にしてると、よく人から「よく考えつきますね」「想像力豊かですね」とか言われますが、実はキミだってもっともっとすごい能力持ってんだよ!そうじゃなきゃそんなトンでもない夢を毎日毎日レギュラーで考えらんないって。
いや、マジでみんなすげー脚本家ですよ!!