ワタナベイビー ソロ情報

ウクレレとギターの世界2022〜ホフディラン・ニュー・アルバムへの道編〜

ホフディランの現在ではまだ断片しか見えていないその新作アルバムに向けて、お客様からは、通常のリクエストに加え、来るべきニュー・アルバム向けの新曲の『お題』を募集させて頂くライブ!
楽曲完成〜アルバム収録にまで到達する大当たりのお題を出してくださったお客様は、ホフディランのニュー・アルバムの制作に深く関わってしまう事になる貴重なライブです。

ウクレレとギターの世界2022 〜ホフディラン・ニュー・アルバムへの道編〜part5
2022年5月21日(土)

■会場:Rethink Lounge TORANOMON
■時間:OPEN:12:30 / START:13:00
■チケット:3,500円+1ドリンク
多摩川F.C.会員先行チケット  4/28(木) 21:00からon sale!!!
FC先行チケットはこちら

一般チケット 5/5(木) 13:00よりon sale!!!
一般販売はこちら

■出演:ワタナベイビー

会場となるRethink Lounge TORANOMONでは感染対策を徹底した上で、有観客にて公演をおこないます。
(配信の予定は現在はございませんのでご了承くださいませ。)

今年から始まった新たなるチャレンジ『作詞・作曲ライブ』。ひとつの区切りとなる第5回目の開催が決定いたしました。

「ステージ上で新曲を作る姿そのものをエンターテイメントとして見せる」という、かなり踏み込んだ挑戦ではありましたが、率直に「やってみて良かった!」と思えるライブシリーズとなっております。

当初は「他では滅多に見られないスペシャルなライブをやろう!」という程度のライトな内容を見込んでおりましたが、いざ本番が始まってみたら、いわゆる『マジ』とか『ガチ』という言葉が当てはまるような真剣勝負の場となっていきました。

エンターテイメントという意味ではまだまだ反省点もありますが、少なくともソングライターとして鍛えられている自分を確信しております。

そんな私の音楽筋肉を鍛えてくれたパーソナルトレーナーこそが、毎回私と同じ気持ちになって応援してくれたお客さまたちです。このシリーズのお客さまたちには、また違った愛情と仲間意識を感じます。

5月21日、更に私の音楽マッスルを鍛えてください。楽しく楽しくね!

ワタナベイビー

毎度、虎ノ門RETHINK LOUNGEにて開催されるワタナベイビーさんの単独ライブ「ウクレレとギターの世界」。タイトルにある通りウクレレとギターのみで歌うのかと思いきや、普段ではあまり見られないピアノやベースでの弾き語りなど、ここではベイビーさんのマルチプレイヤーな一面がたくさん堪能できるプレミアムライブとなっている。また時にはリクエスト曲を募集し披露したり、オーディエンスとの距離感が近いのも魅力の一つだ。配信ライブ、バースデーライブ、ゲストミュージシャンを迎え入れたセッションライブと、これまで多様なコンセプトを掲げ「ウクレレとギターの世界」は繰り広げられてきた。

そして今年「ホフディラン・ニュー・アルバムへの道編」というサブタイトルを引っ提げて、前代未聞な企画が始動した。なんとお客さんからお題を受けその場で作詞作曲をするという、それはそれは震えあがるほどデンジャラスな内容。しかしファンにとっては震えあがるほどエキサイティングである。

ライブ開演。お客さんのお題用紙が集まったボックスから手掴みで選び、順々に応えていくベイビーさん。
ステージ上には無造作に並べられた楽器たち。アンティーク調な会場の雰囲気も相まってか、楽曲制作をしている風景はまるでベイビーさんの自宅作業部屋を覗き見しているような、一方音楽を作る身としては「ワタナベイビー教授による特別講義」を受けているような。いずれにおいても贅沢で貴重な時間であったことに間違いない。

「いや、この言い回しは野暮ったいな」
「このコード進行に移ると絶対モンキーズになっちゃう!」
「おっ、語呂が良いからこのフレーズはどこかに挟みたいな」
「R&Bはベースでリフを考えると作りやすいんですよ」

”おもちゃ箱をひっくり返した”と言うより”おもちゃ箱が噴火した”かのように、ベイビーさんの頭の中を駆け巡る言葉・音楽理論・ユーモアがドッカーンととめどなく飛び出してくる。会場中に舞ったそれらアイデアをベイビーさんはスイスイと泳ぎ拾い集め、形作っていく。そのしなやかさに僕らは見惚れる。

ミュージシャン・ワタナベイビーは単なる”メロディーメイカー”ではない。もはや”ポップス仙人”ではあるまいかとまで思えた。(”ポップス仙人”が果たして妥当なのかは分からないが…。)
一つのお題からいくつものアイデアをほんの数秒で抽出し音楽を作りあげていく様はとても爽快で、斬新で、実に愉快。その職人技に唸らざるを得ない。いや、唸りを通り越して笑ってしまう。唖然失笑である。

曲の安産が続き、やがてお題ボックスの中身が空になり幕は下りる。
終演後、僕は思わずベイビーさんに「苦手なお題とかあるんですか」と尋ねると「苦手なものは無いかな。なんでも紐づけて曲にしちゃう」と言う。言葉がもつ意味以外にも、語感、リズム感、イントネーション、些細な要素の一つ一つが音楽を作る種となっていて、そこに無限の可能性があるのだ。

「ウクレレとギターの世界~ホフディラン・ニュー・アルバムへの道編~」を観て、僕の凝り固まっていた部分が少しずつ解れていったような気がした。不思議と、毎回ベイビーさんのライブを観た後はとても創作意欲が沸く。ホフディラン・ワタナベイビーの沼はまだまだ深い!


空中カメラ 中村竜