香りを楽しむサイクリング術

この間、山手通りにある美味しいうなぎ屋さんに、持ち帰りのうなぎを取りに行きました。
注文を受けてから焼くお店なので、1時間前くらいに電話しておいて、焼き上がるタイミングで取りに行くという訳です。
 
自転車でお店までひとっ走り、店の近くに着くと、すでにプ〜ンとうなぎを焼く良い香りがしてくる!
 
これぞうなぎ屋の醍醐味!
 
うなぎ屋は煙で食わせろ
と言いますが、ほんと店の外にプ〜ンと香ってくる、うなぎを焼く香りほど良いものはないですね
 
これはうなぎ屋の醍醐味であると同時に、自転車の醍醐味でもあります
 
街を自転車で疾走していると、あちらこちらから良い香りがしてくる
 
夕食時ともなると、うなぎ屋の前はもちろんですが
ラーメン屋から漂ってくるスープの香り(あまりに豚骨臭いとこは嫌だが、、、)
家庭の台所から香ってくるカレーの香り(お、この家今日もカレーだな!!)
その隣からはサンマを焼く香ばしい香りが(季節感じるねー!)
焼き肉屋の通気口の辺りはもうヤバイことになってます(匂いだけでご飯食える!)
寿司屋からはキリっとしたお酢と檜のカウンターの香りが(入ってもないのに身が引き締まる)
駅前の屋台からは、これでもかとベビーカステラの香り(食べる気はしないんだけど、この匂いは最高ですね)
 
うーん、匂いだけでお腹いっぱいになってしまう位、街は香りで溢れてる!
 
車と違って、そういう香りをダイレクトに感じれるのが自転車の良いとこですね。
 
進むにつれて、場所場所で本当に違う匂いがしてくる。
 
珍しく朝早くからの仕事なんて時に、ベーカリーから焼き立てのパンの香りなんかしてくると、朝食は絶対ご飯派の僕でも、つい1つ2つ買いたくなっちゃう。
 
全く香りというのはすごいものです。
 
そんな訳で、自転車でうなぎ屋に到着した訳ですが、店に入る前から、その香りですっかり気分はうなぎモードになってる!
 
うなぎ屋というのは面白いもので、店内に入ると、意外とうなぎの香りはしなくなる。
うなぎを焼く煙を店の外に出すことで、店内は煙くならないし、店の外へは香りの客引き効果があるという、まさに一石二鳥ですね!
 
という訳で、持ち帰りのうなぎを買って、今度はいざ自転車で帰宅。
 
店を出て自転車に股がると、店の外に出た事で、逆に排気口からまたウナギを焼く香りがしてくる
 
「早く帰って食いてーーー!!」
 
すっかり盛り上がっちゃって、自転車をこぐ足も自然と早くなります。
 
すると、不思議なことに、うなぎ屋を離れてもずーっとうなぎの香りが続いている。
 
進んでも進んでも、うなぎの香ばしい香りが!
行く先々でうなぎの香りがしてくる!!
 
あまりに食べたくて、すっかりうなぎに取り憑かれてしまったのか!?
 
と思ったら
ハンドルを握る手の横に持ってる、持ち帰り用のうなぎから香りがしてきてるだけのこと、、、
 
しかし!
なんという至福か、そのまま家に着くまでの間、ずっとうなぎの香りに包まれながら帰れた訳です!
まるで街中がうなぎ屋(笑)
 
夕食にカレーのご家庭も、サンマを焼いてるお父さんも、焼き肉で盛り上がってる子供達も、帰りの道の両サイドにいたはずなんだけど、してくるのは右手に持ち帰るうなぎの香りのみ
 
そうか、こんな手法もあったのか!
 
自分の好きな香りのものを持って、自転車で街中疾走!
意外に楽しいイベントですよ。