かったりーなー

全くもって、かったりーなー・・・。
いや、ホントその気持ち分ります、若者およびお年寄りの皆さん。
ホントかったりーですよね、世の中って。
 
などと独り言ちっくに文章を始めますと、いよいよ頭がおかしくなったのかと思われますが、そうではありません、僕も皆さんと同じくかったりーんです、動くのが。
 
なんつーか、だりーっつーか、めんどくせーっつーか、とにかくなんかこうかったるい時ってありますよね。
実はね、俺今までホントそういう事なかったんですよ。ハイパーアクティブというかね、もう睡眠なんか全然とらなくても、とにかく「あれしたい!これしたい!あれも見たい!これも見たい!」ってな具合に、言ってみれば興味津々丸だった訳ですよ。
 
でも最近やっぱりちょっとかったりー気持ちが分る様になってきた。
 
今までは何かをやっているから、ほかの事までやるのが面倒臭い、っていうレベルだったんですよ。それが最近は時として何をすんのも面倒臭いっていう時があるんですよね。
そうなるといわゆる引きこもりみたいになるでしょ。家出るのも面倒臭い、部屋出るのも面倒臭い、そもそもベッドから起き上がるのも面倒臭いみたいなね・・・。
 
そうなると駄目ですね、ホント。僕らみたいな職業はそれができちゃうからホントまずいんですよ。毎日出勤しなくちゃ行けないんだったら、そもそもそんな事言ってらんないからね。
それが出来ちゃうという立場が逆に危ない。
 
それにしてもホント数年前まで、そういう「かったりー・・」なんて言ってるやつを見ると、よくもこの人はそんなにじっとしてられるな!!と思って逆に尊敬した位だったんだけど、今は微妙にその気持ちが分る。
でも、そのかったるさって結構紙一重だったりするでしょ、なんかのきっかけで動き始めると、逆にもう止まらなくなるとかね。
僕の場合はとにかく仕事場に行くと、これはホントしっかりするんですよ。
 
スタジオとかね、自分で言うのもなんだけど、すごくしっかり者になりますよ。やっぱり本能が騒ぐというか、ここですっげークリエイティブなことして周りをアっと言わせてやるぜ!!っていう気になるんですよね。
逆に自分の部屋とか、ホント散らかり放題。。。全然やる気ないですよ、自分の家では。
 
これ逆の人もいるでしょ、自分の家とか独りの時はけっこうしっかりしてて、ちゃんと整理整頓とかもしてるんだけど、外に出ると途端になんもしないというか、人に頼ってばっかの人。
俺はやっぱりそういう人は駄目だと思うんですよ。自分のテリトリーではどうしようと、それは自分に返って来る問題だからいいと思うんだけど、外で人と接する時は「しゃん」としようぜ!って思う。男だったら特にね、外ではやっぱかっこつけようぜ!って思う。
でもね、やっぱり世の中ってプラスマイナスで出来てるんでしょうね、僕の周りにはそういう外で駄目な人多いんですよ。
みんな、実はしっかりしてるくせに、俺となんかする時はほんとダラーっとしてんのね。。。
僕も僕でいざ人前ともなればしっかりしちゃうから、そこをカバーしちゃう。なもんで、結局俺ばっかり動いてることが実に多い!
その反動で家ではすっかり「かったりーなー・・・」モードになって、どんどん部屋が荒れて行く。
どう?家でだらだらしてる言い訳にうまくなってる?
 
まあ、でもね、ホントそれはありますよ。
俺も昔はハイパーアクティブだったんで、そもそもかったりー人達に対して「なんでこいつはしっかりしないんだろう?」って思ってたけど、今はそのかったるさはよく分る。僕もすごく理解出来る。
しかし、そのかったるさがプラスマイナスでくっついてしまうと、結局ゼロにしかならないんですよ。なんとなく誰かがカバーしてくれてる状況って、マイナスでこそなくても、ただのゼロでしょ。
それってヤバイですよね、クリエイティブな空間としては。
 
だからね、同じタイミングでかったるくなって、同じタイミングでアクティブになる人と一緒にいるってすごく大事ですね。
それだったら、例えば家では超マイナスでも、仕事場では超プラスに作用するでしょ。
それでいいんですよ!
それがどこの場でもプラマイ0になっちゃうと、なんとなく過ごせてるだけになっちゃう。夫婦とか恋人だったら、そういう2人でプラマイ0っていう関係が良いかもしんないけど、アーティストは世の中に何かを産み出さなくちゃいけないから、プラマイ0になっちゃいけないんですよね。
 
超マイナスもあるけど、そのぶん超プラスもあるって関係にならないといけない。
だからね、ある時は一緒になってすんごい事をやってくれて、ある時は一緒になってすんごいダラーっとしてくれる、そういう人がいいんだと思いますね。
 
この間レッチリのDVD観たら、結構ステージのバックショットとかも入ってたんだけど、彼らはホントそこの空気が今ピッタリ合ってる気がしました。抜くとこは一緒に抜くけど、ここってとこでは全員が全員すごい事やってる、良い意味で頼りあってない。
ああいうの憧れますね、同じミュージシャンとして。