180円の仕事

以前、松尾スズキさんがコラムで「自分のコラムの原稿料は3万円程度」と書いていた。だから数をこなしてやっとそれなりの額になると言ってて、なんとなく面白かった。
松尾さんほどの有名人が(文と一緒にイラストまで描いて)コラム1本3万円なのかと。
もちろんコラムっつっても、文字量や掲載媒体等によるから全部が全部3万円って訳でもないんだろうけど、まあその位の仕事もいくらでもあると。
みのもんたの番組1本のギャラが何百万と言われてるこの世界で、せっせとコラム書いて1本3万円であると。
 
実際、これって現実的な問題で、表に出る仕事ってなんとなく華やかだから、それなりにもらってるような印象を受けてしまうけど、実際は数こなしてナンボくらいのギャランティーでやってる事って沢山あんだよね。
 
その昔、某ミュージシャンの連載にコメントを下さいっていう依頼があって、300字程度の(ちょうどこの文章のここ辺りまでの文量)コメントを書いたんだけど、数ヶ月後に事務所から給料明細が来て、そこに載ってたギャランティーを見て笑った事があった。
 
コメント投稿ギャランティー  / 180円
 
180円って!
ガキの使いか!!
 
事務所の取り分を引いた額だから、実際はもうちょっとあったんだろうけど、にしたって300円位でしょ、きっと。
そんだったらいっそ友情出演でノーギャラの方が美しいよね。
180円って。。。
 
実際それ以外でも、知り合いに頼まれてコメント送ったり、ちょっとした解説書いたりとかで「こんど焼肉でもおごりますんで」で終ってしまう事って結構あるんだよね。
(そういう場合に実際に焼肉をおごられる事は99%ない)。
 
そんなもんですよ、ほんと!
 
にしても180円じゃ、数こなしたってどうにもなんないよね、数こなしてたら腱鞘炎になっちゃうっつの。
ちなみに180円でコメントを書いた掲載誌は定価600円しました。
買えないじゃん!
 
こんなことを書くと、これから「180円でお願いします」とか「焼肉おごるんでゲストで出て下さい」なんていう依頼が沢山来てしまいそうで、ちょっと危険なんで、一応普段は100万円もらってますんで!!と大幅にアバウトに書いておきましょう。
 
でもね、意外とコツコツですよ、僕らの仕事って、実際問題。
 
にしても、500円以下のギャラや、おごられない焼肉のギャラに対しては、はっきり「好きだから受けるんで、ギャラはいらないですよ!」と言った方がいいですね。
微妙に支払った気分になられるのは、とてもしゃくだ。。。
 
でもまあ最近はそういうコツコツがほんと大事だっていうことは思いますね。
まあ、たまには宝くじ当てたような仕事もしてみたいけどね。。。