ダウンタウン

この間ヘイヘイヘイの収録をしてきた。当然の如くその場にてダウンタウンのお二人に会いました、僕はもともとダウンタウンのファンだったから(特に松ちゃんは僕が尊敬する数少ない人間の一人である)すごく嬉しかった。僕らの前の週のトークの収録が終わって僕らの週のが始まるまでの休み時間に廊下で浜ちゃんとすれ違った、その時浜ちゃんは何かスタッフに対して怒っていた、詳しい事は分からないけど、どうもスタッフサイドに不手際かなにかあったみたいだった。それを見て僕はやっぱりダウンタウンってすごいんだなあと感心してしまった。

浜ちゃんが何を注意していたのかよく聞いた訳ではないけど、とりあえず失敗なり問題なりが起きた時にちゃんとその場でスタッフに注意を出来るというのは自分の意見に自信を持っているという事だし、自分の仕事を真剣にやっている証拠だと思う、これってなかなか出来ないことだよね。

僕はまず人に対してほとんど怒らない、例えばもしスタッフがライブのすごく大事な場面でミスしたとしても「次はよろしく頼みますよ」位言ったとしても怒鳴ったりはまずしない。それはそれで良いとは思っているのだけど、やっぱり自分達の仕事に本当に責任をもって真剣に取り組んでいるならそこで怒るべきだろう、ライブにしろCDにしろ一回一回・一瞬一瞬が真剣勝負なんだから、ミスされては困るんだよね。ただまあ間違いと言うのは誰にでもあるものだからね、起こってしまったことをグチグチ言ってもしょうがない、でもその場その場で注意なり反省なりをして行かないと良くなって行かない。

そんな訳で浜ちゃんは楽屋裏では表の顔とは別に実に真剣そのものだった、セットの一部が壊れて作動しなくなった時も楽屋では半分怒っていたがステージに出た途端ネタにしていた。さすがだった。

一方松ちゃんは少し前にまた始まった『一人ごっつ』を見てやっぱり凄い人だと再認識させられた。前からそうだったけど、この人は本当に自分の仕事(=ギャグ)に命をかけている気がする。そこそこの仕事というものを絶対しない(たまにはしているかもしれないけど)、普通だったらこの辺でまあいいだろうっていう所でこの人は終わらせない。僕らの音楽に例えると、AメロとBメロが良い感じであったとしてその後に来るCメロはまあこういうコード進行にしとけばファンはとりあえず喜ぶだろうみたいな無難な進行というのは常にある訳だけど、例え一般のリスナーがみんな「何コレ?」と言うかもしれないような危険のある進行とかでもその曲に一番ピッタリくる最高のフレーズとかを考えるというのは大切だと思う。それを聴いて「なんかホフ変わっちゃったね」なんて言う奴は放っておけばいいのだ。僕らは常にその時その時で最高の物を作り上げなくちゃいけないんだ。そういう意味で松ちゃんはどんな危険を含もうとも絶対に妥協しない人だと思う。だって松ちゃんのギャグってきつ過ぎる時あるじゃん、もうあそこまで有名になったらなにもきついギャグとかそんなのやんなくたってそこそこの司会とかやってれば一生成り立つ訳でしょ、でもあの人はたとえきつ過ぎようと本気でギャグをぶつけていく、やっぱり凄いよね。

さてさてそんなダウンタウン先生と会えたというのは本当に嬉しい事だったんですけど、僕もやっぱりダウンタウン位プロフェッショナルになりたいねえ、まあ音楽では相当プロシェッショナルなこだわりをぶちかましているんだけど、音楽だけじゃなくここのホームページだってそうだしジャケデザインだってそうだし(これに関してももう達成しているけどね)、ラジオの司会もそうだし雑誌のインタビューだって同じで、とにかく小宮山雄飛の名の元に行う仕事に関してはやっぱり全部ちゃんと責任持ってやらなければいけないと思うんだよね。だからバウンスの連載で紹介するCDひとつとってもすごい真剣に選ぶしね、そういう文とかも何十回も読み返したり書き直したりするしね。とにかくちゃんとやって行きたい。でもそうやって行くとどうしたって仕事の絶対数やリリースの回数・曲数は減っていってしまう。だから勢いというのも大事なんだよね、しっかりした仕事をしながら数もこなしていくというね。うーんさすがだねボクは。といった事をダウンタウン先生から学んだのでした。終わり。