時の流れ

時の流れというのは実に不思議なものである、フムフム。と言っても僕が言っているのは別に相対性理論とかそういうむつかしい話ではないのである、フムフム。早い話が歳をとって行くにつれやっぱり色んな所で当然の様に僕も大人になっていくのだなあと思うのです。

昔はお酒なんて飲めなかったのにいつの間にか飲めるようになって、いつの間にか飲まないといられなくなっている(といっても別にアル中じゃないよ僕は)。子供の頃大人ってこうだよな〜って思ってた感じに確実に僕もなってきている。なんで大人はこんなものを美味しいって言って食べてるんだろうって思っていたウニだとか塩辛だとかを今はやっぱり美味しいと感じている。これは何故だろう?別にある日突然そうなった訳じゃないんだよね。車とかって試験に合格したその日から突然乗れるようになる物じゃない、大学生になるとかってのもまあある日から突然なるわけだしある日から突然社会人なり20代にもなるわけですよ。だけど味覚とかそういうものっていつの間にか大人になってる訳でしょ、徐々に徐々に正に川の流れのよ〜うに〜って感じでしょ。これって不思議だよね。

しかもそういう変化っていうか成長っていうのがすごく予想通りのものなんだよね。俺は絶対ならないとか思っていても絶対いわゆる大人っていう形になっていってしまう。まあ中には子供の感覚を失っていない親父(例えば所さんとかね)とかもいるわけですよ、かく言う私も同い歳の友達でサラリーマンになった連中なんかに比べると断然子供に近いし実際いつまでも良い意味でガキ(特にアメリカのガキ)の感覚は失わないでいようと自然に心掛けているわけですが、でもしかしやっぱり大人になっていく。

大学生の頃、友達が飲み屋で焼酎を頼んだのを見て「お前親父だな〜」とあざ笑って、それ以上に同じ歳の奴が焼酎なんて物を飲んでいるのを見て信じられない位だったのに、今は僕も焼酎を好んでよく飲む。学生時代自分がそうなるなんて思いもしなかった大人像あるいは親父像に一歩一歩近づいている。

たぶんその内友達がそろって腰が痛いって言い出すだろうし、ハゲてきたとかお酒を医者に止められてるなんて必ず言い出すんだろうね。一人位逆の奴がいてもよさそうじゃない、やたらと元気になってくとか40過ぎてニキビが出てきてクレアラシルつけてるとか、足が速くなってくとか、腰が逆に曲がって行ってなんか変とかさあ。とにかくそういう人は居ないじゃない、みんな確実にいわゆる大人の体質なり味覚なりセンスになって行く。ギャグもどんどん親父ギャグになっていく、これは凄い事ではないかと思うのです。学生時代モテモテだったスマート君もごく普通に腹が出てきたり、本当に可愛かった学園のアイドルも明らかに老けてくる、そして何よりそういった外部的な事と共に感覚ってもの自体が老けていく。

はてはてそんな訳でこの僕も子供のままを残しつつ大人の階段昇るシンデレラな訳ですが、もともと僕の場合は常に人より大人びた事しないと気が済まないという性格で、何でも人より早く経験して人より早く卒業するというのが男としてかっこいいと思って常に駆け抜けてきたんでまあいいんですが、相方の渡辺慎さんは30歳目前にしてどうして行くんですかね。本人はティーンエイジ相手に「僕はアイドルだ」と言っておりますが、その行く先は相方ならずとも気になるところですが、しかも僕は相方だからねそりゃー気が気でないですな。片方は着実に大人の階段昇る20代片方は何故か大人の階段降りて行く30代になるんだろうか、なんつーH2OだこのHOF2は。