TALK SHOW by Yuhi Komiyama

あるあるある

最近、衛生CS放送で昔の番組の再放送すごくやってるでしょ。
でTBSのチャンネルで『クイズ100人に聞きました』やってんですよ、司会関口宏の往年のクイズ番組ね(そんなん知らないってキッズも沢山いるんだろうなあ・・・)。
あれ今見ても結構面白くてね、かなり笑えるんですよ。
「銀行勤めのOL100人に聞きました、答は6つ!」とかね、なんか懐かしいでしょ?(懐かしくない?)

あれさあ、答えるのも最初のうちは簡単なんだけど、答が出揃った最後の方になるとホント難しいんだよね。
でも制限時間があるから、とにかくなんか答えないといけない、それがもうホント切羽詰まっちゃってのメチャクチャな答だからマジでおもしろいんですよ。
この間観た時は

『丸の内に勤めるサラリーマンに聞きました、答は7つ!!
朝、会社に着いて、まずする事はなんでしょう?』

っていうので、最初の内は「新聞読むー!」とか「その日の予定を確認するー!」とか、みんな元気よく答えてる訳ですよ。
しかし、そういう答が出揃ってきて、いよいよ残り1つになってくると、やっぱり全然分らない訳ですよ。

100人中4人とかが答えてる回答ですからね、やっぱりなかなか難しいですよね。
でも制限時間がやってくると、みんな無理矢理答えなくちゃいけないでしょ、そん時はもう自分でも絶対「無いなこりゃ・・」って思ってるんだけど、やむを得ずなんか答える訳ですよ、言わないよりはまだなんか言った方がいいからさ。

「み・・耳掃除をするー!!」

って、そりゃーないだろー!!
どう考えたって、会社に行って朝一番でとつぜん耳掃除しないだろー。
それでも、番組上元気良く答えないといけないから、「悲しい時ー!!」位の勢いな訳。
そんな勢いで「耳掃除をするー!!」って、そりゃー無理だろ、いくら元気良く言ったって・・・。
しかし、もっと哀れなのはそれに対する応援団の声援で、応援団だって「それ、無いよ・・」って思ってんだけど、一応応援しなくちゃいけないでしょ。

もうそれがマジでおかしいんですよ。

「・・ん?・・・(耳掃除??)・・・あ・・あ・あるあるあるあるあるーーーー!!うん、ある!あるあるー!・・(ねーよ・・・)」   
って感じなの、ホントね、微妙なのですよ、あるあるある!の言い方が。

で、たぶんこういうことって現実社会でも起こってるんだろうなと。

OLが上司から全然的外れなこと言われて、でも一応「あるあるー!」って言いながら、心では「そんなのねーよ!」みたいなのね。
みなさんも、周りから「あるある!」って心地よい相槌をされてる時は気をつけてください、もしかしたら全然的外れなことを言っていて、内心では「そんなのあるわけねーだろ、バカ」って思われてるかもしれませんよ。

<2014年のあとがき>
これは10年前の2004年の文章。
この時点でクイズ100人に聞きましたについて(そんなん知らないってキッズも沢山いるんだろうなあ・・・)って書いてあるけど、今となっては知ってるキッズがいると思いもしないですよね。ほんと時代の流れって早い。
でもこれがまた10年くらいするとリバイバルで新番組として流行ってたりすることもあるんで、ほんとにわからない。
てか久しぶりに見たいな、クイズ100人に聞きました!